カテゴリー:健康と笹
寒い冬を越え、温かい春を迎えます。心地の良い春の訪れを心から喜びたいのに、目のかゆみ、鼻水、くしゃみが気になってそれどころではない。それは花粉症かもしれません。
これらのつらい症状は花粉に刺激された細胞が出すヒスタミンによって引き起こされます。
クマ笹には血液をサラサラにするなど
(【悲報】動脈硬化が認知症の原因に!?血液環境を明るい未来に変えるクマ笹の作用とは?)
血液に対する浄化作用があることから、アトピーや花粉症などのアレルギー疾患に効果があるとされ、クマ笹と花粉症の関係を調べたところ、アレルギー症状の元となるヒスタミンを抑える効果があることがわかりました。
ヒスタミンは身体の色々な臓器でつくられる化学物質で、多様な作用を持っています。例えば、皮膚の血管に作用すると血管の透過性が高まり、血管の中の血漿が血管の外へ漏れていきます。そして、皮膚の知覚神経に作用するとかゆみを起こします。平滑筋に作用すると収縮させます。胃においては胃酸の分泌を促進させます。
皮膚ではヒスタミンは肥満細胞で作られ、その中の顆粒に蓄えられます。肥満細胞がアレルギー反応などの刺激を受けて活性化されると、顆粒は肥満細胞から分泌され、ヒスタミンが放出されます。
皮膚の病気にはかゆみを伴うものが多くありますが、原因が明確になっていないものも多くあります。その中でかゆみとヒスタミンの関係が比較的よく分かっているのがじんましんです。
■じんましんの原因
じんましんには、いくつかのタイプがあり、その原因には薬物、食品添加物、感染、ストレス、物理的刺激などいろいろあります。しかし、どのじんましんにおいても多くはヒスタミンが重要な役割を演じています。
■アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は湿疹の一種でかゆみが激しい病気です。湿疹病変の出現にはいろいろなメカニズムが考えられ、肥満細胞とヒスタミンの関与も考えられています。しかしながら、アトピー性皮膚炎のかゆみは、ヒスタミンだけではなく皮膚の乾燥やかゆみに敏感になってしまうなどの皮膚生理機能の異常も関与していると考えられています。
ヒスタミンの作用にはH1-受容体を介する作用(かゆみに関与)と、H2-受容体を介する作用(胃酸分泌に関与)があります。通常ヒスタミン剤といった場合はH1-受容体拮抗薬をいいます。H2-受容体拮抗薬は抗潰瘍薬として広く用いられています〔ガスター10(第一三共ヘルスケア)など〕。
従来の抗ヒスタミン剤はH1-受容体拮抗作用のほかに受容体拮抗作用のほかに中枢神経抑制作用、抗嘔吐・めまい(またはふらつき)、局所麻酔作用、抗コリン作用による口渇、排尿障害などの副作用が見られることもあります。
その他、ヒスタミンなどの化学伝達物質が肥満細胞から遊離されるのを抗アレルギー剤が数多く登場しています。抗ヒスタミン剤よりも1ステップ前の段階で作用するため有効性が高いとされますが、眠気などの副作用もあります。
アトピー性皮膚炎や花粉症、ぜんそくなどこれらの疾患にもヒスタミンが関係しています。クマ笹にはヒスタミン遊離抑制作用があることからアトピー性皮膚炎や花粉症への効果が期待されています。
薬により肥満細胞から顆粒を放出させ、ヒスタミンを遊離させます。この時、あらかじめクマ笹エキスを添加しておくとヒスタミンの遊離を抑制することが分かりました。しかも濃いほど抑制する効果があり、ヒスタミン遊離抑制剤として使用されるクロモグリク酸に勝るとも劣らない結果でした。
※遊離率が低いほど過剰なアレルギー反応を抑える効果があります。
クマ笹エキスは血液や体質を改善することによって花粉症やアトピー性皮膚炎などの根本的な治療を促すと考えられる一方で、ヒスタミン遊離を抑制することによって、かゆみなどの症状を寛解し対症療法にも効果が期待できます。