カテゴリー:笹マニア事典
アズマザサ、クマイザサ、ネマガリダケなどの葉にササウオタマバエが寄生した
虫嬰(チュウエイ:昆虫の寄生によって形成されるこぶ)の一種です。
その他、ヤダケ、メダケ、モウソウチク、ネザサなどのものは別種の昆虫によるもので小型です。
かつてはこの魚形をした芽が水中に入ってイワナになるという伝説がありました。
江戸時代の飛騨の代官、長谷川忠崇は、笹魚が岩魚になるという説を確かめるため、
笹魚を焼いて、魚ではなく竹笹の病気であることを実証したと記録に残っています。
飛州誌
山笹の芽、岩魚といふ魚になるといふ説ありとか、
其の形態を略記し、魚なることを疑ひ、其の構造を調べ、
骨肉もなく、焼きても臭気なき事を認め、是れ竹の病気ならん…。
そのため、笹魚の学名には、ハセガワの名が使われています。
ハセガワエア・ササコーラ・モンゼン(寄生蜂)
岐阜県等で笹魚を連想させるお菓子が売られています。→笹鮎
笹マニア事典は「笹(ササ)」のつく言葉を集めた事典です。