カテゴリー:日本文化と笹
(笹離宮)
6月は年間の中で竹笹類の最も美しい姿を見ることができます。
晴れの日は初夏の光を受けた葉の鮮やかな緑色を見ることができ、
梅雨には露を受けて艶々と美しく葉が輝きます。
鮮やかな彩りを絵で描くのにも適した月です。
露の落ちた笹の葉、筍の若葉の美しさは例えようがありません。
しずくの中に閉じ込められた緑の輝きは、まるで小さな宝石のようです。
6月は花菖蒲や皐月も美しい季節ですが、
一年の内で花の命は短くその美しさは瞬く間に終わってしまいます。
それに対して竹笹類は1日1日、日を追うごとに美しさが増していき、
毎年様変わりする美しさが楽しめます。
夏の日差しに近づき、日照りの続くことも多くなってきます。
そうした時に水やりを怠ると、葉が巻いてしまいます。
そうなったらすぐに水をあげましょう。
水やりを忘れると葉先が枯れてしまい、観賞価値が半減してしまいます。
たまに出遅れて6月に生えてくる筍があります。
遅れて出てくる筍は、だいたい細く曲がって出たり、
途中で腐ってしまう「止まり筍」のことが多く、庭の景観を損ねます。
趣を害するのが嫌な場合は早めに根本から剪定ハサミで切り取ってしまいます。
夏の間、夏の切り株に水が溜まって、蚊の発生源になります。
対策法:よく切れるナタ等で切り株を2つ割りにして水たまりをなくします。
引用 – www.jppn.ne.jp
6月上~中旬に羽化し、葉上に産卵します。
幼虫は7月に出て糸を出し、若葉を巻いて中に隠れて食害します。
後に葉を抜け出て土中で越冬します。
対策法:葉が巻くと美観を損ねるので、見つけ次第葉を切り落とし殺虫します。
6月中旬~7月いっぱいは主にトウチクに、ネザサにも発生します。
幼齢期には1枚の葉裏に群れて住みつき、
葉脈だけを残して葉肉を食べ白色に枯らしてしまいます。
2~3齢以上の虫(※)になると主脈を残して全て食べてしまいます!
対策法:被害を発見次第、マラソンやスミチオン等を薄めたものを散布します。
マラソン3%の粉末を晩春から初夏にかけて散布しておくと忌避剤となって産卵にこなくなります。