カテゴリー:日本文化と笹
(笹離宮)
7月になると梅雨も晴れ、太陽の光も強く暑い季節が訪れます。
梅雨や曇天の影響で竹笹の葉の組織が柔らかくなっています。
この頃に急激な日照りにあったり、
水あげが不足したりするとせっかく美しく育った葉が萎れてしまいます。
特に鉢植えで育てている場合は注意が必要です。
カンカン照りの日が7~10日も続くと葉は固く
強くなって光沢を増しながら枝が水平に広がっていきます。
7月から竹笹類は納涼を感じさせる方向に変わっていきます。
ネザサよりも竹の美しさが目立つようになります。
7月は日照りが強くもっとも乾燥しやすい時期です。
特に乾燥しやすい竹笹と、水をたくさん欲しがるようになる竹笹をまとめました。
乾燥しやすい竹笹
・ヒメハチク
・フイリシイヤ
・コグマザサ
・ラッキョウダケ
・ベニカンチク
水をたくさん欲しがるようになる竹笹
・ホウライチク
・ホテイチク
・ハチク(盆栽)
梅雨があがってカンカン照りだすと、根の水分吸収が追いつかず葉が萎れてしまいます。
そのような時は、ツリースプレーを使って葉の表側と裏側に水をまいてあげましょう。
そうすると葉が元気を取り戻します。
夕方に水あげをすると気持ちが良いです。心も涼やかになります。
・タケノコムシ(ハジマクチバ)
幼虫は体長20mm程度で褐色をしています。
この幼虫がモウソウチク、マダケ、ハチク、その他、
筍の中に入ってくると生長が妨げられ、枯死してしまいます。
侵入口についた虫糞が原因で上部から枯れていきます。
被害が広がる前に、思い切って筍を折って捕殺してしまいましょう。
多量に発生してしまったら、スミチオンやカルホス乳剤などを
1000倍に希釈して散布しましょう。
カルホス乳剤は残存性があるので、予防薬としても有効です。
・コメツキムシ
幼虫は細長い円筒形で光沢があります。赤褐色で体長は20mmほど。
この幼虫は土の中にいて、筍の土中の部分から食い入って、
生長を止め、腐らせてしまいます。土中にいるので駆除は困難です。
生長が止まった筍をみつけたら、筍を早く抜いてしまいましょう。