カテゴリー:日本文化と笹
日本庭園には竹がよく似合います。伝統的な日本庭園でも和モダンな庭でも、竹はスタイリッシュな庭を演出してくれます。
ですが、竹にもデメリットがあります。
地下茎(木の根のようなもの)が長く這って隣家の庭にまで侵入して、
そこで新しい竹がどんどん生えてきてしまいます。
最悪、植木の景観を犯し…
「どう責任とってくれるんですか!?」
なんて責められ、ご近所付き合いも苦いものになってしまうかもしれません。
また、竹は生命力が強く、どんどん新しい芽が生えてくるため放置すると庭は雑木林化して
モダンやオリエンタルとはほど遠いお化け屋敷のようになってしまいます。
竹が植えられている日本庭園。じつは入念に手入れされ、涼やかで落着きのある趣が醸しだされているのです…。
竹を植えたい…でもそんなに手入れをする時間もお金もない。
…そんな方には、地下茎のない(短い)
ホウライチクやコマチダケ、タイサンチクなどがオススメです。
↑ ホウライチク(富士竹類植物園)
↑コマチダケ(富士竹類植物園)
これらのバンブー類の竹は地下茎が長く伸びないため、隣の庭に竹が伸びてしまう心配がありません。
葉は短くしなやかで、日本の竹とは、ちょっと変わった雰囲気が楽しめます。
葉の短いものが、短い枝についてゆるやかに曲線を描く姿は、静かさと心の落着きを感じさせます。
水掲げがよいため、生花としても活躍できます。
余分な竹は切って、部屋のインテリアとして家の中で飾ってしまいましょう!
出筍は時期外れの夏から冬の間です。
この竹は水を好むので庭に1メートル立方くらいの小山を作って植えるとグングン伸びます。
湿地帯では生育が悪いという性質があります。
葉の支脈の平行を確かめることでバンブー類かどうかだいたい見分けることができます。
日本の竹や笹では、障子の桟のように格子目の框からできていますが、
バンブーには平行線だけで横桟がないのですぐ分ります。
見どころの竹・笹。季節別の育て方