カテゴリー:日本文化と笹
炎天下が続き、暑さが厳しい時季です。
そんな暑さも気にせず、美しさをみせるのは
トウチク(ダイミョウチク)、ヒメハチク(主に盆栽のもの)、ホウライチクなど。
一年中でもっとも美しく輝きます!
竹と笹はこの時季になると安定期に入ります。
枝葉を切らない場合をのぞき、地上部の生長が止まり、
美しい姿を長く楽しむことができます。
太陽の照りが強いため、毎日の水やりが必要です。
早朝は朝日に透ける水滴の輝きを楽しみながら、
日の沈んだ夕方は、ひぐらしの声を聞きながら
水に濡れての水あげの楽しみは格別です。
8月も半ばを過ぎると、台風シーズンが訪れます。
強い台風にもまれては、今月までの苦労が水の泡です。
はやめの対策を心がけましょう。
今回は竹笹を美しく保つための
猛暑・台風の予防法をお伝えします!
8月は気温も高く、日照りが続き、乾燥しやすい気候のため水やりがかかせません。
オススメの水やり回数:1日2回
①午前9~10時にたくさん水をあげます。
②午後5時ごろに軽めに水をあげます。
葉が巻くようになったら注意信号です。すぐに水をあげましょう。
水やりを2日ほど怠ると、葉先が半分は枯れてしまい、観賞価値がなくなります。
4日水をやり忘れたら最後、地下茎まですっかり枯れてしまいます。
長く家を開ける時は、乾燥対策を行う必要があります。
そんな時は腰水法が有効です。
腰水法とは鉢の下部を水に浸し、鉢底から水分を供給する方法です。
7~10日であれば竹笹を保つことが出来ます。
①幅広のビニールを深さ2~3cmの箱の底に敷きます。
②①の中に鉢植えの竹笹を並べます。
③ビニールの中に水を入れます。
水の深さは3cmほどにします。5cmを超えると根が腐り始めます。
また、10日以上腰水法を行うと根が腐りやすくなって、勢いが衰えます。
8月中旬を過ぎると台風に備える必要があります。
雨を伴う台風は比較的被害は少なくすみます。
反対に雨のない強い風には注意する必要があります。
風で葉が裂けて褐色化してしまい、新しい筍が出てくる5~6月まで見ものになりません。
対策法
○背が低い~普通の竹笹の場合
庭植えの竹笹(モウソウチク、トウチク、クロチク、マダケ等)は
襲来前に稈の中央部上で数本ずつ集め、
2、3箇所を縄などでひとくくりにします。
株から折れたり、倒れるなどの被害を防ぎ、葉も避けにくくなります。
台風が遠ざかったら縄を解きましょう。
○背が高い竹笹の場合
稈が長い場合は藪まき法をオススメします。
長い竹稈の先端に縄を結びつけ、藪の中央に立て、縄を藪の外からグルグルと巻いていきます。
藪まき法は防雪でも役立つので、覚えておくと便利です。