カテゴリー:クマ笹とは
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日本人の生活が安定し文化が進み、自然の風景を観賞する中で支持されているクマザサ説です。
「隈」とは冬期の寒さで葉辺に水分の供給が不足してしまい白く枯死した状態をいいます。
およそ昭和10 年ごろに、牧野富太郎博士が、
「クマザサは、隈笹である」という論文をかかげて、主張しはじめた比較的新しい説です。
どの説が正しいとか、間違っているということはなく、それぞれ名称の起源を異にしています。
「ウマザサ」とも呼ばれ、由来は諸説あります。
●クマザサからなまって、クマがウマになったから
●クマが好んで食べたから(※1)…さらにクマザサの「ク」が「ウ」になった
…などなど
※クマが冬眠前に食べるササは、クマザサ節のものではなく、ネマガリダケ節のものです。
節(せつ)とは…生物分類群の階級の一。属と種の中間で,種をまとめる時に用います。
界-門-綱-目-科-(族)-属-(節)-種 です。
また、言い易さから「クマイザサ」の名が作られたり、
葉の縁が白く隈どられる様子から、「ヘリトリザサ」や「クマドリザサ」などと呼ばれるようになった…という説もあります。
さらに、クマザサからクマイザサ、九枚などの文字をあてた極端な名前など、
歴史や風土を背景に「クマザサ」は様々な呼び名を持っています。